河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ちっぽけな権力者の夢は儚い

烏帽子・直垂を着用した武将が鼓に合わせて唄い舞う

桜吹雪の中で若き武将が舞っている

なんと言う清々しさ

幸若舞い、その謡いの一節にこうある

「人間五十年 化天の内をくらぶれば

夢まぼろしのごとくなり。

ひとたび生をうけ、滅っせぬ者のあるべきか」

これは織田信長が最も好んだ謡いだと伝わる

本能寺の変を題材にした映画やTVドラマや小説には

織田信長が暗殺される前に、お決まりで彼はこれを舞う

暗殺の予感を胸に秘め

常々腹を括っている姿を見せる為にだ

そして信長のお決まりの台詞

「ひとたび鞭を挙げると、百万の人馬を集めるこの俺も

明日、いや今夜の内に寝首を掻かれないとも限らないのだ」

数々の人間を葬りさって来た信長だからこそ

恐ろしいほどの恐怖心に苛まれる日々なのだ。

これが権力者・独裁者の真の姿なのだろう

因果は巡る糸車

因果は巡る糸車

これは現代にも通じている

この世の中にはミニ信長のような陳けな権力者がいる

些細な権力にしがみつき

人としての大切なものを忘れてしまった哀れな輩ども

奴らの城は泥船だ

乗組員は逃げていく

仕舞いにゃネズミも逃げていく

気がつきゃ殿様只一人…

その前に暗殺されないことを祈ってやろうか…

(化天は仏教用語で六欲天のひとり、化楽天のことだ。

この天に生れたものは人間の八百歳を一日として八千歳の長寿を保つことができる。まぁ人間の一生が儚いと言いたいだけなんだけど。

権力者の夢なんてもっと儚いものだよ)