中島みゆきの「ひとり上手」なんか口ずさみながら
風に誘われて春の野を独歩している
中島みゆきは「ひとりが好きな訳じゃない」と唄うが
ボクはひとりが好きだ
草むらに大王の如き黒猫が寝ている
漱石の吾輩は猫である…に登場する
傍若無人な脂ぎった肥満の黒猫
みんなの嫌われ者のことを
同盟敬遠主義の的!とは言い得て妙である
そんな人間も思い浮かべたが
今日は無視して前に進む
こんな孤独な逍遥のひと時を時間の無駄とは思わない
若い頃から無駄な時間が大好きだ
人間なんて、そう言う無駄な時間で形成されていくのだ
役に立つものばかりを追いかけても仕方がない
時を超えて何かを探す人生の旅路
創作とか学問は、そう言うものだと思う
時間の物差しの係数はいらない
ボクのひとり遊びは自己防衛であり何かへの抗議だ
自分が自分であるための孤独
孤独と仲良くなれると、すべてが自由になる
(孤独になると視野が視差になる。モノ見る目が二つになり物事が立体的に見えてくる。すると思わぬ名案の光が心に刺さる。
こんな一瞬の刹那が大好きだ。)