河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

あの鐘を鳴らすのは、どなた?

夕闇を切り裂くように

谷間の道を鐘の音が通り過ぎて行く

誰が打つのか、山寺の鐘の音が美しい

凛とした重みの中に清々しさがある

音色に一転の濁りもない

鐘の音はこうありたいものだ

吊り鐘を撞木で打つと、鐘の内部では様々な音がぶつかり合う

反響と言う

その反響で創られた音が外に飛び出すと

一点の濁りもない清音になる

見事に修練された鐘の音色

近頃、町場には嫌な鐘の音も聞こえてくる

内部でぶつかり合うべき音が外に漏れてしまうのだ

音楽的には不協和音と言う

こんな駄鐘に限って、鐘の内部の音は静かなもんだ

音が反響しないのだ

反響させないのかもしれない

たったひとつの音の為に様々な音が消えて行く

濁り切った大きな音の為に

今日も街のあちこちから、嫌な鐘の音が聞こえてくるようだ

あの鐘を鳴らすのは、どなた?

(鐘の音って人間の組織に似ているね。独裁者の鐘は内部の音はひとつなのに、外には様々な音が飛び散っている。不協和音ってゲスな音が。これが今の日本を住みにくくしている。毎日、素敵な鐘の音が聞こえる国に戻したいね。)