「幸せって…なんだろう。」
「自分の幸せって、どんな宝石箱に入っているのだろう。」
「幸せは、誰がくれるのだろう。」
「いいえ、あなたの幸せはね、あなたが誰を幸せにするかを決めた時なんだよ。」
なぁんて、ボクがしゃべっている。
300人位の前で、ボクが講演をしている。
外に首都高速が見えるから、六本木辺りのビルの中らしい。
テーマは「日本人の幸せとは・・・」
観客は、結構な高齢者もいるけれど、小さな子供を抱いた若いママさんたちや、ボクの学校の学生たちや、脚本家教室で放送作家を目指す人たちもいる。
ボクは、日本人の幸せについてキルケゴールやモーパッサンやゴーギャンの生き方を例に出して、話を続けている。
客席に安倍総理大臣を見つけた。
奥さんの昭恵夫人もいる。
「安倍さん、あなたの集団的自衛権論も分かります。確かにそう言うこの国の方向性もあるでしょう」
「でも、ボクたちの国は70年間も戦争をしていない。他国の人を殺していません」
「70年も戦争をしない国、ニッポン」
「この類まれな国、ニッポンこそ世界平和の歴史を創っているんです」
「それを、あなたの考えで歴史を変えてはいけません」
「ボクは70年間、すっぽりとこの平和に包まれて生を頂いています。だから言わせてください」
「安倍さんは言うでしょう。そんな悠長なことしてたら、他国に攻め込まれると・・・」
「いいじゃないですか、世界の誰かの平和の為に、座して死をいとわない・・・」
「これこそ大和の心、日本人の魂です!敷島の山桜です」
すると、昭恵夫人が立ちあがって叫んだ。
「ブラボー!」
幸せは・・・誰を幸せにするかを決めた時・・・
ボクは、この言葉が結構気に入って、何回も反芻していたら目が覚めちゃった。
(すげー、自分で自分の夢に感動した。昨日、ボクの講演会を収録したDVDを頂いたので、こんな夢につながったのだろう。その講演のテーマは「テレビ生活50年から見た伝統文化」だった。安倍総理に説教するところが、ボクらしいね(笑))