河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

見果てぬ夢か。マンハッタンのボクサーに!

いきなりブルックリン・ブリッジの上にいるのだった。

ダンボからつり橋にかけられた木の歩道を歩いてきた。

マンハッタンの高層ビル群に明りが灯り始めている。

ボクが最も好きなニューヨークの風景だ。

ボクは橋の上で、独りの黒人の老人を探した。

いない。

もう間もなく1800メートル程のブルックリン橋を渡り切れば、ダウンタウンだ。

早く見つけなければいけない。

ボクはその老人に会いに来たのだから。

でも、老人はいなかった。

がっかりして、リバーズカフェで夜風に当たっている。

と、あの小さな黒人の老人が、ブルックリン橋を歩いているではないか。

背中を丸めて、とぼとぼと・・・

嬉しかった。

ボクは老人に向かって走った。

けれど、見失ってしまった。

そうだ、ウエストヴィレッジへ行けばいいのだ。

ボクはジャズが流れる中、すり寄るゲイたちを突き飛ばして走った。

マフィアのような男たちも蹴散らした。

そして、地下へ続く階段へ飛び込んだ。

むっと咽かえる熱気、汗の体臭、規則正しく激しい呼吸の音。

ボクの大好きな空間。

ボクシングジムだ。

マイク・タイソンは何処?

モハメド・アリは?

ロッキー・マルシアーノは?

ジョー・フレージャーがいた。

それなら、ジョージ・フォアマンもいるに違いない。

ボクの頭の中は、もうドリームランドだ。

その時である。

ロッカールームから出て来た、小柄な黒人ボクサーがシャドーを始めた。

あの老人だ。

構えはサウスポーだ。

右のジャブから左ストレート、更に畳みかけての右フックのダブルから左のボディ。

やったぁ。

ボクの得意のパンチパターンだ。

ボクは、これが夢なら覚めてほしくないと、思った瞬間に覚めてしまった。

でも、幸せな朝だ。

(実は、この設定の夢は、今までにも見た事がある。ボクは寝るときに空想をするのが好きなのだが、このNYでのボクシングは、あこがれなので空想の定番だ。

でも、NYのボクシングは見果てぬ夢ではなく、実現させたい夢なのである。)