無為の丘に立つ遊女・・・
自堕落な着付けから覗く白い肌・・・
何に抗うわけでもなし・・・
無表情のまま、北の故郷に向かい唄う・・・
「色は匂へど 散りぬる我が身
この世のあわれ 誰が知る
飢えの奥山 涙で越えて
あさき夢みし 凝りもせず。
色は匂へど うなじの細さ
ひとつため息 寒い指
肩に重たい 悲しみ連れて
今日も今日子は 客の中。
いろはにほへと 散りぬる我が身
あさき夢みし 凝りもせず」
その時、突然・・・
けばけばしい光の群れと騒音が押し寄せて来た。
無為の丘は雑踏と化し、おびただしい人の群れに・・・
穢れのない遊女は、無慈悲に飲みこまれて行った。
ボクは、大声で叫ぼうとしたがやめた・・・。
(無為の丘という表現が、夢の中でとても気に入っていた。なにものにも抗わない孤高の生き方・・・それが遊女に結びついたのだろう。遊女の唄っている歌は、以前ボクが作詞して、若林ケンさんに唄って貰った。ケンさんと最近、FB友達になったので、そんな繋がりが夢になったのかなぁ)