自分が、やりたいことだけをやってゆく、人生があっても良いんじゃないか・・・
そんなことを、漠然と考えながら眠りについたようだ。
大きな川の畔にたたずんでいる。
暮れなずむ彼方の山際が、まだその稜線をくっきりと見せている。
日暮れが惜しい・・・
今日と言う一日への惜別の情・・・
この一瞬の積み重ねが、明日を運んでくるのか・・・
人間同士の真実なんて、この一瞬のものなのか。
あなたとも、いつかは別れる。
きっと、別れる。
いや、必ず別れる。
それは・・・
分かっていても、愛しているから哀しい。
世間では、強い男も、その一瞬には赤子になる。
絶望から、生きる理由を探し出して、一瞬を積み重ねて来た。
ちょっと先の命にすら、何の担保もない。
人生・・・
命にはクレジットがないんだ。
だから想う。
心の深淵に潜む欲望・・・
レオノール・フィニの描く「現在の彼方」のように、意識下にある欲望を、素直に出して行こう。
欲望こそ、絶望から生きる力を探り出す葛藤なのだ。
いつしか彼方の稜線に、夕焼けが一幕の芝居のように緞帳を降ろした。
辺りは、闇に染まった。
それでも、ボクの一瞬は、積み重なって行く。
大切なのは、心でそれを連鎖させることなんだ。
(眠りのイントロで想いめぐらすことが、そのまま夢へと連鎖する。そして、その浅い眠りから覚醒する。夢なのか現なのか・・・。こんな刹那もボクは好きだ。
今日の夢は、結構気にいっているから、朝日が気持ちいい。)