なんとなくラブレターを書きたくなった。
別に差しだす特定の人がいる訳ではない。
作家業は、時に意味もなく雑文を書いてみたくなるものだ。
ボクは、無精にラブレターを書きたくなった。
さて、何に書きつけようかな・・・
ワープロは味わいがない・・・
文字に魂の入れようがない。
何だか、絵文字まで入れてしまいそうだ。
すると、便せんかな・・・
でも、ちょっと平凡すぎるし、あまりにもラブレターでーすと主張しているようで、嫌だな。
大和の男子なのだから、伝統文化を意識して和紙にしたためるのもいいな・・
さらさらと小川の流れる如くに、美文を・・・
でも、ボクは筆文字がへたくその極みだった。
いっそのこと、千年先まで残るように石に刻むてもあるな。
こんなの貰った女性はどうするだろう?
第一、女性の所まで運ぶのが大変じゃないか・・・
ボクは途方に暮れた。
ラブレターを書きたいだけなのに、その手段が見つからない。
その時である。
まるでヤラセ番組のように、あの名曲が流れて来たのだ。
あの甘い歌声・・・
パット・ブーン
そう・・・「砂に書いたラブレター」
君の為に、砂に書いたラブレター
君が見つけてくれる前に
君が読んでくれる前に
上げ潮が消してしまうかもしれない
でも、ボクは消えることを恐れない
何度でも書くよ
砂に書いたラブレター
君への愛は、嵐の海でも消えはしないから
Writing love letter in the sand
(注・歌詞は河村シゲル作・著作権フリー(笑))
(なんだか夢の中でパット・ブーンを唄い出してしまった。続いてホワイトクリスマスまで唄い出して、さすがに眼が覚めた(笑))