シルバーグレイの海原・・・
ゆるやかな曲線の波がしらが、幾重にも重なっている。
ブルーブラックのの虚空・・・
ならいの風にちぎれた雲が乱れ飛んでいる。
海と空の狭間は、ドーンパープルの空間・・・
生あるもの達の希望が輝いている。
突然・・・
海原を割って、巨大な波の塊が空に向かって屹立した。
それは高層ビルよりを凌駕する大波の御柱・・・
やがて、上空にほとばしり出た波が、浄蓮の滝となって落下する。
ボクの目の前は、水煙でホワイトフォッグ・・・
その霧の中から、見事なプロポーションをした全裸の女が立っていた。
全裸と言っても、下半身は海中にあり、上半身は雲の中である。
ボクの視野には、わずかに美しい曲線の腹部と豊かで硬そうな乳房が見える。
その全裸の女は、あまりにも巨大なので・・・
ボクのちっぽけは目では、全身は見えない。
あまりにも、幻想的な未知の空間にボクはいるのだ。
シュールな画家、ローラン・ブリジョーの描く絵のようだ。
海が持つ、エロティシズムの香り・・・
それは、こんな女神の仕業だったのか・・・
夜空の月や星を眺め、宇宙の彼方に想いを馳せるのはいい・・・
けれど、海はその中を覗いてはいけない。
況してや、その彼方の果てを見つめてはいけない。
科学や化学もいい。
探査も研究もいい。
否定はしない。
でも、一番身近にある海だけは、覗かない方がいい。
見つめない方がいい。
一番幸せな希望が、なくなってしまうから・・・
(なんだか、素敵な動画を見つめているようで、夢から覚めるのがもったいないような・・・。しかし、超大きな女性だったなぁ。顔が見えなかったのが残念。
まぁ、またそのうち現れるから良しとしよう…(笑))