海辺の砂浜が弓のような曲線を描いている
寄せて返す波に小さな潮吹き貝があわてて潜る
甘い潮風と白い貝殻
砂に埋もれながら、一人ぽっちは淋しい
波間に踊る、あの娘の幻影…
浜辺に夕闇が寄せてきて
波のしぶきが頬に冷たい
星と遊んだあの頃…
二人の影が月に冴える
遠いあの日、二人で砂に書いた夢
肩を寄せながら、砂に書いた約束
いつまでも、いつまでも消えずにと
愛を確かめて、唄った恋歌
あの歌を探して、ここまで来ました・・・
(夢から現に戻る朝まだきの一瞬、必死で記憶した幻影・・・。そして甘い幻想に包まれて再び眠りの中へ…眠りは、どんなせつなさよりも悲しみよりも強い。
生きるとは、そういうことなんだ。)