蒼々とした大氷河の窪地に
全身に派手な模様の服をまとった人々がいる
しかし、良く見ると…
それは、服ではない。
全身へのボディペインティングなのだ
カラフルな色彩感覚、縦や横のストライプ
氷河の中の全裸の民族…
ヤーガン族…
すると、ここは南米パタゴニアか!
南極に近い極寒のパタゴニアで、裸の全身に動物の油を塗って暮らす民族だ。
その彼らが揉めている
どうやら、お互いのボディペインティングが盗作だと言っているのだ。
そのまんま複写したトレースだと文句を言う奴
ボクはパクってないと叫ぶ奴
著作権の侵害だと、裸の弁護士が絶叫している
芸術は爆発ではあるが、模倣だ!と演説する高市早苗に似た全裸のおばさん
盗作と名作の狭間こそ芸術だ!
と、髪の毛が薄くなった東京都知事に似たおっさんが呟いている
もう、大氷河の上は欲望の修羅場であった。
ボクは決心した。
パタゴニアのドキュメンタリー特番は止めよう・・・
これじゃ、番組になりそうもない・・・
(SNSの時代に創作物の著作権侵害問題は難しい。ボクは日本脚本家連盟の理事として
著作権管理の委員でもあるけれど、実際にそう思う。またアートの盗作と名作の狭間も面白いほど国際的で複雑になってきた。こんな激動の時代がボクは大好きだ(笑))