不毛な砂漠の片隅にあるオアシス…
遠くから、絶えることのない銃声が聞こえる
子供たちが毛布を枕に眠っている。
この子たちは、どんな夢を見ているのだろう…
大人への憎悪か…
愛への憧れだろうか…
ボクは戦争孤児には、ならなかったけれど、その状況にはあった。
確かに大人を憎悪していた
平和と言う安っぽい括り方に嫌悪する学生時代だった
日本国憲法 第9条の基本理念にさえ、疑問を持っていた
カントの哲学に惹かれた
彼は言った。
「隣り合った人々が平和に暮らしているのは、人間にとって自然な状態ではない。
お互いの敵意のわだかまりこそ自然なのだ」と・・・
カントの著書「永遠平和のために」は国連を生み出す元になったのだ。
人間が人間に向ける憎悪…
憎悪の裏にある深い愛情…
それこそがエロスなのだ。
エロスのエネルギーが闘争のエネルギー
個人の闘争が、集団の闘争になれば戦争だ。
戦争とは、実は人間の破壊そのものなのだ。
エロスの圧迫だ。
平和とは、子供たちや恋人たちや家族の安全の保障であって、国同士の保障ではない。
平和の鐘を鳴らすのは…あなた…って、和田アキ子になっちゃったぜ(笑)
(どうも最近、寝る間際にパラパラ読む本に影響される。
昨晩は「誰がために鐘はなる」 アーネスト・ヘミングウェイ
これはスペインの内乱が舞台だけれど、人間が人間に向ける憎悪と愛情がテーマだ。
もっとも巨匠は解決出来ずに自死しちゃったけれどね。)