河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクは黒いジャケットの彼女を抱きしめて…

大きな乳房のような大理石にノミで何かを打ち込んでいる

ノミを振るう男はボクだった

ボクの行為をボクが客観的に見つめている

ノミで打ち込んでいるのは、作品の絵コンテだ

監督のボクにしか分からない絵コンテ

コンテの中に役柄の性格が刻まれていく

そしてキャスティング

誰を起用するのか、それも明かしたくない

ボクの心の中だけにある

作品のタイトルは決めてある

『Functional・官能』

女性の肉体に潜む神秘性を描くのだ

色彩は原色にこだわる

今、誰が恋愛に神秘性を感じるだろう

誰がセックスに陶酔の神秘性を感じるだろう

セックスをどれだけ科学的に解明しようと…

医学が女性の潤いを発汗作用に過ぎないと解説しようと…

男にとって、女性は神秘的な存在なのだ

官能とは神秘性そのものなのだ

ボクはそれを描き切る

モジリアニの裸婦

キスリングの裸婦

ボクは映像でそれを創り上げるのだ

撮影現場にスタッフ達を波のように引き裂いて主役の女優がきた

ボクの前で立ち止まり、目を合わせた彼女は男装だった

ボクは黒いジャケットの彼女を抱きしめて言った

いい作品が撮れそうだよ、君となら…

(強烈な夢でこれは忘れてなるもんかと、寝ながらシーンを何回も反芻していた。

明け方近くに、飛び起きて書き起こした。次の夢は陳腐だった。夢は次の夢に上書きされてしまうので、書き残さなければ記憶が消去されちゃうのだ。)