突如、後楽園ホールにいる
格闘技の殿堂だ
もっとも昔々、ここでスター誕生なる電視番組を収録してたので
ボクには馴染みがある
汗と涙のすえた匂いも覚えている
突如、ボクはホール中央のリングの上に居る
エッ、プロレスかよ…
ボクシングじゃないのかよ…
タッグマッチかよ…
しかも、ボクのパートナーはアントニオ猪木かよ…
更に、敵は10人以上だぜ
そんな疑問はすぐに吹っ飛んだ
敵が我が赤コーナーに攻め込んで来た
全員が黒ずくめの衣装着てやがる
ラグビーのニュージーランド選抜みたいな奴らだ
そう、オールブラックス…
リングの中央でアボリジニの戦闘ダンスまでやっている
ボクが驚いてパートナーを見ると
アントニオ猪木は赤いマフラーなんか首から下げて
「みなさーん、げんきですかー」
おいおい、頼むよ、アントニオさんよ
その時、一気に敵がアントニオに飛びかかって来た
彼は瞬時に背を丸めた
敵のレスラーたちは、目標を失い怒涛のようにリング下に落下した
スゲー技だ!
アントニオ猪木の新必殺技!
ジャーマンスープレックスとも違う
ジャンピングニードロップでもないな
アントニオの正面に廻って彼を見ると…
アントニオは真面目な顔をして、五朗丸のポーズをしていただけだった
敵が勝手に背中から、転がり落ちていたのだ
ボクは笑い転げて、目が覚めちゃったよ(笑)
(昨夜は夢を3本以上見た記憶があるが、覚えていたのはこれだけだったな。
なんだかとてもバカバカしくて面白かった。しかし、こんなにも世界で不幸なことが起きているのに、ボクはなんて能天気なのだろう(笑))