庭樹の梢に未だ月残り
寒秋の暁星ひとつ東にあり
夜未だ明けず我想ふ
昨日またかくてありけり
明日も又かくてありなむ
然るに今日を如何に歩むか
落ち着かぬ尻に帆を挙げて
独り悄然と向かう湘海の浜
潮の寄せる節奏
風もまた冷なり
渚は清く浜は白く
さぎり波谷をめぐる
いくたびか栄枯の夢の
消え残る浜辺に寄りて
我男の子 意気の子 剣の子と叫べども
必竟 我声は風前の落葉なり
寄せては返す波間に舞い散り染みる
小魚銀鱗の如くに。
(学者や古文の先生から見たら間違いも多々あるだろうが、構うこたぁない。
この夢か現か日記を考える処ありて、時には文語文で書き残そうと思う。
これがなんとも楽しいから仕方がないじゃん(笑))