枯れ葉の舞い散る北国のプラットフォームに
うつむいた人々が降りてくる
どの人もみんな無口でひとかけらの愛を握りしめている
賞味期限の切れた愛を…
すばらしい愛の享楽に沈殿して
愛の本質を忘れた人々
愛は鋭い程の鮮度が命だ
昨日の人より今日の人を選ぶ…
終わった快楽は記憶の埒外にある
愛は油断の出来ない放蕩者だ
一筋縄では抑えきれない
しかし、愛の言うままにさせておけば、心を壊されてしまう
コメディの対極に愛の劇場がある
トラジェディ…愛は悲劇を好む
本当の自分の愛を見つけるのは容易ではない
愛らしきもの、愛に似たものはすぐに見つかるのだが…
愛は危険と隣り合わせだ
見つかるような安全な所にはない
これを探り出すのが人生だ
一生探りだせない奴も多い
大抵の人間はそうなのだ
愛ではないものを愛と思い込む悲劇…
北国のプラットフォームにまた汽車が着いた
(愛には賞味期限がある。だから愛を手に入れたら毎日育てなければすぐに傷んでしまう。昨日の愛と今日の愛、そして明日の愛はみな違うものなのだ。愛は永遠なんて幻想だよ。まぁ鮮度は3日くらいだな。このスリリングさが好きだ(笑))