心を病む友がいて・・・
その後ろ姿に、声をかけれど姿を失い・・・
高速道路を車で追っている。
前方に2台の車があり、同じスピードで走っている。
突然のサイレンの警告に、車を左車線に寄せて停車。
後ろを見ると、小さな・・・
車高が1メートル、全長が2メートルほどの黒い車がいる。
警察官は乗っていない無人車で・・・
パトカーそのものがロボットなのだ。
するとボクのPCにメールが着信。
「20kmオーバーのスピード違反につき罰金10万円」
「いいねボタンを押せば、直ちに釈放」
国民の声を聞かずに、勝手に処理する司法・・・
ボクは自分自身に問いかけた。
言論人として闘う覚悟は、ありやなしやと・・・
発見し、挑発し、覚悟する。
これなくして言論人の資格はない。
ボクは車を発進させた。
アクセルを思い切り踏み込む。
スピードは軽く150kmを越えた。
パトカーは狂ったようにサイレンを鳴らす。
人間の判断ではなく、全てをヒューマノイドロボットにやらせるのか・・・
ならばまず、スピードの出ない車を造るべきだ。
資本家に機械の性能をあげさせて、国家が取り締まる・・・
車も薬も食品も・・・なんだかみんな同じ構図だ。
今こそ言論人は、センス・オブ・プロポーション・・・
重要か否かを識別する能力を発揮しなければならないのだ。
そんなことを呟きながら、ボクは無人のパトカーに追われている。
(なんだか通り過ぎる嵐の中で、真面目な夢を見たものだ。渋沢栄一さん以降、
日本人の識別能力は、中国の論語から発する道徳の上に成り立ってきた。
今、日本人がその自己矛盾に気が付き始めたようだ。ボクも含めて・・・)