小春日和の暖かな風に誘われて、チャリに乗っている。
GIOSのMISTRAL・・・
ボクの愛車だ。
なんだか、走りなれた野川沿いの道・・・
水面にはカモが遊び、川鵜が暴力で小魚を追っている。
ボクの好きなカワセミの姿はない・・・
いつの間にか、土手の上を走っている。
土手か…土手で転んだら「ドテッ!」・・・
こんなオヤジギャグは、自分自身が寒くなるなぁと苦笑い。
おや、おばさんの軍団が居た。
「皆さんは素敵なおとめでした。今はふとめだけれど・・・」
「それ、綾小路きみまろのパクリじゃない」
おばさんたちが叫ぶ。
「プロポーズ あの日に還って 断りたい」
更に、おばさん軍団が叫ぶ。
「パクリじゃない!」
ボクは叫び返した。
これはパクリじゃない。
ボクのオリジナルだ。
パクッたのは、綾小路だぁ・・・。
まだあるぞ、いくらでもあるぞ。
「減って行く、ボーナス、年金、髪、愛情」
「ケンカして 分かった妻の 記憶力」
おばさんたちが、怒ってボクに石のつぶてを投げ始めた。
ボクはチャリのギアーをマックスにして逃げた・・・
(なんじゃこりゃ、の夢だった。でもあのコントギャグパターンは、綾小路きみまろのオリジナルパターンではない。もっと前にボクは清水アキラのステージ台本で創っていた。おばさんが多い客遊びには、大受けするトークネタなのだ)